ATPファイナルズが終わりましたね。優勝したのは、ギリシャの新星、ステファノス・チチパス。今回は、今一番勢いに乗っているチチパスについて、気になる愛用ラケットや年収、戦績やランキング、コーチやライバルについてまとめます。
チチパスの最新ラケットはコレだ!!!
チチパスの使用しているラケットはズバリ!wilsonのBLADEシリーズ!
ブラックのカラーがカッコいいですね。こちらのBLEADシリーズのラケットは、wilsonでラケット契約をしているプロの多くが使用していいます。
チチパスの他にも、男子選手ではラオニッチやゴフィン、カチャノフやデミノーが使用。また女子選手ではS・ウィリアムズが使うのもこのシリーズのラケットです!
このラケット、多くのプロ選手に選ばれるだけの理由があるようです!
調べたところ、こちらのBLADEシリーズは、ラケットの各所ごとに、巧みに形状をかえてあるとのこと。フレームが、打球感の良い「ボックス形状」とパワーのでやすい「ラウンド形状」のいいとこどりをしているのです。
個人的には、フレームがボックス形状のラケットを使用しています。パワーよりも打感を重視しているからです。しかし多くのプロ選手に支持されているこのラケット。ぜひ、一度打ってみたくなりました!試打した際は、また記事を投稿します。お楽しみに!
チチパスのATPツアー結果とライバルたち
2015年にプロデビューしたステファノス・チチパス。彼の戦績をみてみましょう。
チチパスはこれまでにATPツアー、シングルスで4勝しています。
チチパスが大きく躍進したのは2018年です。4月のバルセロナオープンで準優勝を遂げたのち、8月のロジャースカップで再び準優勝。そして10月に行われたストックホルム・オープンで、ついにチチパスは念願のATPツアー初優勝を遂げます。
さらに、21歳以下の年間上位選手で戦われるNEXT GENファイナルズでも、チチパスは優勝!ATPワールドツアーアワードで「最も上達した選手賞」を受賞します。そして、2017年末に91位だった世界ランキングは、2018年末には15位に飛躍を遂げました。
そして2019年、まだまだチチパスの快進撃は続きます。
1月の全豪オープンで、自身初の4大大会ベスト4に進出。2月オープン13では勢いそのままに優勝。続くドバイ・テニス選手権では準優勝。大会終了後、ついに世界ランキングがトップ10に入ります。
4月ポルトガルオープンでは、クレーコートでの初優勝を飾ります。続くムチュア・マドリード・オープンで準優勝、10月のチャイナ・オープンで準優勝。そして、自身初のATPファイナルズの出場権を獲得しました。
迎えた、ATPファイナルズ。ナダル、フェデラー、ジョコビッチを抑えて、初出場のチチパスは初優勝を果たします。そして2018年末15位だった世界ランキングは、2019年末で6位にまであがっています。

チチパスのATPツアー戦績を、順をおってまとめてみました。2018年、2019年と着実に結果を残してきているのがわかりますね。そして、これから2020年オリンピックシーズンを迎えます。
ATPファイナルズをみても、出場8選手のうちの4選手は20代前半の選手であり、着実に世代交代が進んできているようにも思えます。しかし一方で、ナダル、フェデラー、ジョコビッチの三選手による存在感はまだまだ大きい。
実際、2019年の4大大会はナダルとジョコビッチで2大会ずつをわける状況です。ここを、来シーズン、チチパスとティーム、メドベデフ、ズベレフといった新世代の若きライバルたちがどうやって崩しにかかるのか。
また、現在けがで試合に出れていない、日本の錦織圭がどこまで調子を戻し、復活することができるのか。2020年も動向にも目がはなせませんね。
チチパスって、どれくらい賞金稼いでいるの?
さて、現在世界ランキング6位のステファノス・チチパス。いったいどれくらいの賞金を稼いでいるの?と気になりますよね!
調べたところ、チチパスの生涯獲得賞金は
6,564,847 アメリカ合衆国ドル
出典:wikipedia「ステファノス・シチパス」より
で、日本円にすると(1ドル=約108円で換算)およそ7億1284万円となります。
2015年にプロデビューしたことを考えると、2019年までの約5年間で、これだけの大金を稼いだことになります。すごい金額ですね!
年収に換算すると、(ざっくりと5で割っただけですが…)およそ1億4256万円ということになります。あ~、でもデビューした当時はそこまで勝てていないから、だんだん賞金が増えたと考えるのが自然ですね。

ちなみに、先日チチパスが優勝したATPファイナルズでは、出場するだけで賞金が獲得できる上に、試合に勝つごとに賞金がプラスされるシステムです。
ここで優勝したチチパス。ATPファイナルズ公式の賞金ページから算出すると、獲得賞金はこうなります。予選出場[$215000]+予選2勝[$215000×2]+準決勝利[$657000]+決勝勝利[$1354000]で、合計$2,656,000。円換算すると2億8843万円。1大会で3億円近く稼いだということですね。
ちなみにこの大会、実は補欠の選手にも$116,000支払われています。試合にでなくても、です。もっというと、選手は1泊100万円近い超高級ホテルへ宿泊、運転手つき専用車が一人一人に与えられます。ベンツがスポンサーなので、もちろんベンツです。
さすが、年間成績上位8人だけがでることができるスペシャルな大会です。あの錦織圭も2015年、2016年、2018年に出場していますが、この大会のVIP待遇には心底驚いたそうです。
いやぁ本当、夢のような大会です。そして、プロを目指す若い選手にとって、夢を与えてくれる大会ともいえますね。
チチパスのコーチって誰?
続いてはチチパスのコーチについて触れていきたいと思います。
チチパスは現在、フランスのムラトグルーテニスアカデミーに所属しています。そして、ツアーには、ギリシャ人でテニスコーチである父親のアポストロスさんがコーチングスタッフとして帯同しています。
プロ選手だけでなく、最初は親がコーチをすることはよくありますが、ランキングが上がってくると外部コーチを頼む人が多いです。(大坂なおみもそうですね)しかし、チチパスはずっと父親のアポストロスさんがコーチをしています。ラファエル・ナダルも叔父がコーチをしています。
得てして、家族だと何かと感情的になりやすく、うまくいかないパターンも多いですが、チチパスの祖国ギリシャの人は、家族を大切にする国柄。そういう部分もうまくいっている秘訣でしょうか。
先ほどチチパスはムラトグルー・テニスアカデミーに所属していると記述しましたが、プロテニス選手は、しばしばテニスアカデミーに所属するもので、日本の錦織圭はアメリカのフロリダにあるIMGアカデミーを拠点としています。
世界の有名なテニスアカデミーは、ほかにもいくつかあるので紹介します。
<アメリカ>
・IMGアカデミー(シャラポア、錦織圭ほか)
・ジョン・マッケンロー・テニスアカデミー
<スペイン>
・ラファ・ナダル・アカデミー(フェデラーは息子達をここに入れたいと公言しています)
・サンチェス・カサル・アカデミー(若き頃のアンディ・マレー)
<フランス>
・ムラトグルー・テニステニスアカデミー(チチパス)
<スウェーデン>
・グッド・トゥ・グレート・テニスアカデミー(若き頃のワウリンカ、ディミトロフ)
など。それぞれ創設者によってその特徴は異なるものの、どのアカデミーも優秀なコーチングスタッフが在籍。また、充実したコートやジム、宿泊施設を有し、プロを目指してテニスに専念するにはまたとない環境が整っています。
2018~2019年と大活躍のチチパス。本人の努力はもちろんですが、環境の整ったアカデミーと、家族に支えられて今日の成績を残すことができているのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
チチパスは2018~2019シーズンでグッと成績をのばしてきたことがよくわかりましたね。また最新ラケットはWilsonのBLADEシリーズでした。そして、若干21歳とは思えないほどの賞金を獲得していましたね。
今のりにのっているステファノス・チチパス。2020年もこの勢いをそのまま、活躍することができるでしょうか。2020年といえば、東京オリンピック。日本でその雄姿が見られるのが楽しみです。