AP通信が選ぶ「ここ10年における最優秀女性アスリート賞」を受賞したセリーナ・ウィリアムズ。最近は若手選手の台頭もありますが、セリーナは長い間女子テニス界のトップに君臨しています。今回はそんなセリーナ・ウィリアムズのプロフィールや家族についてまとめたいと思います。
セリーナウィリアムズの身長体重年齢家族などwiki的プロフィール
アメリカ出身のセリーナ・ジャメカ・ウィリアムズは1981年9月26日生まれの現在38歳。男子テニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラー(1981/8/8)と同い年です。
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身長は175㎝、体重は70㎏、右利きでバックハンドは両手打ち。セリーナは5人姉妹の末娘で、4女のビーナス・ウィリアムズと共に幼少期からテニスをはじめました。
1995年にデビューしたセリーナは、これまでにWTAツアーシングルスで72勝、ダブルスで23勝をあげています。史上最高の女子テニスプレーヤーと称されるほど、圧倒的な存在です。
そして、シングルス、ダブルスともに「キャリアゴールデンスラム(選手生活の間に、4大大会とオリンピックの5つの大会で優勝すること)」を達成した男女を通じて唯一の選手です。
ちなみに、デビューした後、先に結果が出たのはダブルス。先日、錦織圭のコーチになったマックス・ミルヌイとセリーナのペアで1998年にウィンブルドン・全米オープンを優勝しています。
ツアーデビューからわずか3年でグランドスラムを制するということからも、セリーナのすごさが伝わってきますね。
さらに、2015年には、セリーナは「ピクセル」という映画に出演。ハリウッドデビューをしています。いちスポーツ選手に留まらない、人気や魅力があるということなのでしょうね。
セリーナウィリアムズってどんな性格?
さて、そもそもセリーナ・ウィリアムズはどんな性格なのでしょうか?
皆さんも覚えていると思いますが、2018年全米オープン決勝戦。大坂なおみとの試合でセリーナはラケットを破壊したり、主審に対して「泥棒」と呼ぶなど行き過ぎた抗議がありました。その言動は、日本のメディアでも連日報道されましたね。
また、2019全仏オープンでは、セリーナが大会序盤の3回戦でノーシードのソフィア・ケニンに負けてしまい、試合後の記者会見をめぐってドミニク・ティエムとトラブルを起こしています。
このようにコート上での振る舞いを見る限り、自身の意にそぐわないことがあると激昂する性格といえそうです。
一方で、2018年の全米オープンの後、セリーナは大坂なおみに謝罪の気持ちを伝えたといいます。
雑誌に掲載された一人称で書かれたエッセーによると、セリーナ選手は大会が終わっても不快感から解放されなかったとし、精神不安定でセラピストにも通ったという。
それでも心が落ち着かず、前に進むには大坂への謝罪が必要と実感したという。
「本当にごめんなさい。(抗議は)自分を擁護するためにも、正しいと思って動いていた。私はいついかなる時も絶対に、他の女性選手の輝く瞬間を奪いたくない。これからもファンとして見守っていく」などと気持ちを伝えたという。
セリーナ選手は、エッセイの中で、「(決勝戦で起こったことで)私はゲームを奪われただけでなく、決定的な勝利の瞬間がもう1人の選手から奪われてしまった。彼女が勝利した瞬間は、彼女の長い成功に満ちたキャリアの中で、最高に幸せな思い出の1つとして記憶されるべきだった」と回想した。
続いて大坂選手に語りかけて、「コートでも言った通り、私はあなたのことを誇りに思い、本当に申し訳なかったと思っています」「私は過去も現在も未来もずっとあなたのために喜び、あなたを支えます。私は決して、もう1人の女性から輝きを奪いたいとは思いません。それが黒人女性選手であればなおさらです。あなたの未来が待ち遠しい。信じてください、私はずっと、大ファンとして見守っています。今日もこれからもあなたの成功のみを祈ります。もう1度言います、あなたのことを心から誇りに思うと。愛を込めて、あなたのファン、セリーナより」と綴った。出典: IMSSR media
自分の非を認め、真摯に謝る。当たり前のことではありますが、地位のある人ほど難しいことだったりします。これができるセリーナは素直な一面も持ち合わせているのかもしれないと思いました。
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加えて、後述しますがセリーナ・ウィリアムズは2017年に第一子を出産しています。筆者も子育て真っ最中なのでわかりますが、育児というのはまったく思うようになりません。毎日まるで修行のようです。
子育てをしながら、自分も成長することも少なくないです。そういう意味では、今後もしかしたらセリーナ・ウィリアムズも、コート上での立ち居振る舞いが変わってくるかもしれません。
…というか、そう期待したいです。他の記事でも何度か言及していますが、トップ選手であればあるほどコート上の振る舞いは、子どものお手本になるようなものであってほしい。
子どもは大人をよく見ています。私自身もコーチという職業柄、子供に恥ずかしくないふるまいをしていきたいです。
セリーナウィリアムズの旦那はどんな人?馴れ初めについても
セリーナ・ウィリアムズは2017年に結婚しています。夫の名前はアレクシス・オハニアン。
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オハニアン氏は1983年4月24日生まれの現在36歳です。アメリカ人で、身長は196㎝!旦那さん、かなりの高身長ですね。
そして、アメリカ最大のソーシャルニュースサイト「Raddit」の創業者の一人だそうです。
二人が出会ったのは2015年に遡ります。
『Vanity Fair』誌によると、2人が初めて出会った場所は、ローマにある「ローマ・カヴァリエリ・ウォルドーフ・アストリア・リゾート・ホテル」。BNLイタリア国際(通称イタリアン・オープン)で初戦に出場する直前だったそう。話によると、プールサイドに座り、朝食を注文するところだったセリーナとセリーナの友人。その時、隣のテーブルにいたのが、前夜に女優のクリステン・ウィグと飲み過ぎて二日酔い気味のオハニアン氏だったのだとか。最初は、あまりに近くに座る彼が気に入らず、離れてもらうよう試みたものの、失敗。ところが、その時の反応に好感を持ったセリーナが、一緒に食事をとることを提案したそう。
そして、全仏オープン直前の2015年6月には交際が始まったとのこと。
出典:25ans
そして、2016年には婚約、2017年1月には妊娠が発覚、そして9月に出産。11月にはニューオリンズのコンテンポラリー・アーツ・センターで結婚式をあげました。
「美女と野獣」をテーマにした結婚式には、ビヨンセ、キム・カーダシアン、ケリー・ローランド、シアラ、アナ・ウィンター、ビーナス・ウィリアムズなどを含め、200人の家族や友人が出席。2人はそんな豪華な参列者たちの前で愛を誓った。
出典:Aol.
やはりセレブ同士の結婚式、そうそうたる人たちが参列し、盛大に祝われたようですね。また、当時2か月だったセリーナの娘のオリンピアちゃんも、セリーナの母に抱かれて参加したそうですよ。
セリーナウィリアムズと出産、子どもについて
続いてはセリーナの妊娠・出産についてです。
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セリーナウィリアムズは2017年全豪オープンの優勝を最後にツアーから離れていましたが、実は全豪オープンの試合の直前に妊娠がわかっていたのだそう。セリーナは妊娠8週でグランドスラムを優勝したことになります。
そして、2017年9月1日。フロリダの病院で第一子となる娘を出産しました。娘の名前は、アレクシス・オリンピア・オハニアン・ジュニアちゃん。
妊娠期間中こそ順調であったが、子供の心拍数の急低下で緊急帝王切開となった。命懸けとなったのはその後で、産後すぐ、持病の肺塞栓症の悪化で咳が止まらなくなり、その結果傷口が開いて再手術となったが、その際に巨大血腫ができていることが判明した。この治療のため、6週間の療養を余儀なくされたという
出典:wikipedia
wikipediaにあるように、産後セリーナの体に問題がおこり、そこからの回復までに時間がかかりました。そして、出産からわずか半年でツアー復帰したものの、ランキングは491位まで下がっていました。
グランドスラム復帰は2018年全仏オープン。ランキングが下がってしまったセリーナは、ノーシードで参加することになりました。これに対してさまざまな議論がかわされ、2018年末には画期的なルール改正がおこなわれました。
それはWTAが発表した“特別ランキングルール”なるものです。「出産や闘病でコートを離れていた選手が復帰する際、特別ランキングを大会のシードに反映できる」といいます。
このようなルールの改正が行われることになった背景には、間違いなくセリーナの出産、復帰があります。
トップ選手として、これからセリーナと同じように妊娠出産を迎える若い選手が何も心配せずにツアーを離れることができる、その礎をつくったことはとても大きなことだと思いました。
まとめ
いかがでしたか?
今回はセリーナ・ウィリアムズのプライベートにフォーカスして、まとめてきました。
セリーナは公私ともに注目を集め、とても影響力のある選手です。だからこそ、あらゆる場面で矢面に立つことも少なくありません。
これまでも先駆者としてセリーナは女子テニス選手の先頭に立ってきましたが、史上最高の女子テニスプレーヤーとして、いつまでも女性たちの前に立ち続けてほしいと思います。
2020年はセリーナがママとなってはじめてのオリンピックシーズンです。セリーナは現在23勝まで積み重ねたグランドスラムの優勝を、25にすることが目標とのことです。その目標を2020年で達成することができるのか?楽しみでなりません。