前回に引き続き、今回も県大会で2度の女ダブ優勝経験をもつ管理人のマル秘テニスノート「まぁちゃんノート」の中身大公開パート2です。前回は試合ですぐ使えるもの、メンタル編でしたが、今回もすぐに役立つ内容を厳選してお届けしていきます。では、どうぞ。
【まぁちゃん’sテニスノート3】目の前のポイントについて俯瞰してみる
テニスは、1点が大きく勝負に関わるサッカーや野球などと違い、1ポイントの積み重ねでゲームの勝敗が決まります。
そのため、試合ではポイントに応じた戦い方や、抑えるべきポイントがあります。
まずはこちら。
相手より先に2ポイント取る
1ゲームの中で、相手より先に2ポイント(30=サーティ)をとるように意識しましょうというお話です。
先ほども書いた通り、試合は1ポイントの積み重ね。
そして1ゲームの積み重ねで勝敗がきまります。
しかし、すべてのポイントに同じだけ集中することは困難です。
なので、集中すべきポイントや気を抜いてもいいポイントなど、
試合全体を俯瞰した上で、目の前のポイントの役割を認識することが大事になります。
方法としては、基本的に試合がはじまってしまったら1ゲーム毎に区切って集中していきます。
そして、1ゲームを勝ち取るためには対戦相手より先に30(サーティ)を取るように努めます。
これは、一見すると当たり前のことですが、明確に意識することで、目の前のポイントに対して大事にするべきなのか、思い切ってトライできるのか判断するのに役立ちます。
たとえば、
15-15(フィフティーンオール)だったら、確実に1ポイントを取りに行くべき。
30-0(サーティラブ)だったら、ストレートアタックや普段やらないトリックショットなど、思い切ったプレーをしてもOKです。(かならずチャレンジしなければいけないということではありません)
さらにゲーム後半になったら、ゲームカウントも意識しましょう。
同じ30-0(サーティラブ)であっても、【5-1】の30-0と、【1-5】の30-0とでは戦い方が変わってきますから。
前回ご紹介した、「見せポーチ」「見せスマッシュ」「見せストレート」についても、ポイントを俯瞰して考えて今トライすべきなのかどうかを判断することで、よりローリスクでより効果的につかうということができるということなのです。
ダブルフォルトとリターンミスはゼロを目指す
これも当たり前っちゃ当たり前のことですが、ダブルフォルトとリターンミスはゼロを目指しましょう。
と思いますよね。
でも改めて考えてみてください。
この2つって、相手は何もしないでポイントを得ることになるんですよ。
…めちゃくちゃ悔しくないですか?
簡単にポイントをあげてたまるかーーー!!!!!
ということで、
ダブルフォルトをするくらいなら、ゆるゆるサーブでOKです。
リターンミスするくらいなら、高~いロブのリターンとかでOKです。
ノータッチエースはやむなしですが、打ち返せるボールはひとまず相手のコートに入れましょう。
ゆるサーブやロブの処理、苦手な人けっこういます。
自滅はもったいないので、ポイントを取られるにしても、相手に打たせて終わるようにしましょう。
相手が打つということは、相手がミスする可能性があるということです。
相手が打たない(リターンミス・ダブルフォルト)ということは、相手は何もしないでポイントが終わるということです。
だから、相手に楽してポイントを与えてしまうダブルフォルトやリターンミスはゼロを目指しましょう。
すごいエースも1ポイント、ミスも同じ1ポイント
ポイントを俯瞰して、一本ねばったり、チャレンジしたり。
これができれば流れを味方につけ、堅実な試合運びができます。
でも、ミスを必要以上に恐れることはありません。
サッカーとかバスケとかって、その1点が勝敗を左右する!みたいなところがありますけど、テニスは1点くらいすぐに取り返すことができるからです。
すんばらしいエースショットも1ポイント。
イージーミスをしても1ポイント。
ながーいラリーを制しても1ポイント。
どんなプレーをしたって、取れるのはいつも1ポイントだし、失うのもいつも1ポイントです。
たったの1ポイントであれば、すぐに取り返すことができますよね。
「必要以上にミスを恐れない」という気持ちが大事だと思います。
【まぁちゃん’sテニスノート4】たまには相手を驚かすショット選択を
続いて、ちょっと違った角度から。
思うようにポイントが取れている試合であればいいですが、競っていたり、なかなかポイントが取れない試合は、ペースを変える必要がありますよね。
そんなときは、普段雁行陣で戦っているのであれば並行陣、並行陣で戦っているのであれば雁行陣で戦いましょう。また、男性ならIフォーメーションなどもいいかもしれません。
そういう気持ちもわかります。
競っているときに変化させるのも勇気がいりますよね。
陣形の変化が難しいのであれば、4本連続ストレートに打ってみたり、スライスやドロップ、ロブなどを多用することでペースをかえてもいいでしょう。
とにかくペースを変えるために、ショットや陣形の変化を試みるのです。
変化を恐れて何も変えなければ、そのままズルズル…タイブレークやファイナルセットへもつれてしまうでしょう。
それで勝てればまだいいですが、最悪競って負けることもありますよね。
そのような結末が見えているのだから、こちらから何かしかけるべきだと思うのです。
もし、変化を恐れずペースを変えてみたらどうなるでしょうか。
普段やらない陣形やショットは、慣れていないのでミスをするかもしれません。
でも、目的はペースをかえること。失敗しても気にしないようにしましょう!
何度も言っていますが、豪快に失敗したってたったの1ポイントです。
逆に上手く転べば、ペースを変えたことで相手の苦手が見えてくることもあります。
例えば、対雁行陣の試合はやりなれてるけど、対並行陣は苦手な場合。または、その逆もありますね。
さらにはドロップショットの対処が下手とか、スライスの返球が浮いてしまいがち…といった具合にです。
これらはこちらが変化を与えなければ見えてこなかった弱点です。
このような弱点が見えたり、相手が嫌がっているようなら、変えたプレーをそのまま続けるようにしましょう。
自分が苦手な陣形(またはショット)だから継続したくないという場合もあると思いますが、相手の戦いやすい陣形で戦っていては、埒が明かないですよね。
相手の土俵で戦うことはベストではありません。
相手にとって嫌な状況をつくりだすことで、相手のミスが増え、こちらの攻め手が増えていいくのであれば、そうしたほうが賢明な選択だと思います。
ペースを変えることをおそれずに、上手く駆け引きをつかって戦っていけるといいですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は前回に引き続き、「まぁちゃんノート」パート2ということでお届けしてきました。
試合の全体を俯瞰して、目の前の1ポイントをどう戦うのかを考えることや、試合の流れが良くない時には積極的にペースを変えるということについてお伝えしてきました。
これらは明日の試合にすぐにも使えることですので、もしなるほどと思ったことがあれば皆さんのテニスノートにもメモしてもらえたらうれしいです。
もし、自分のノートにはこんなことを書いていて、けっこう役立つよ~という情報があれば下のコメント欄やお問い合わせのページからメッセージをもらえると嬉しいです。
今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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