27日開幕の全仏オープン2020で、日本のエース錦織圭選手が初戦で対戦するのがイギリスのダニエル・エバンス選手です。
自己最高28位のエバンス選手。実は2017年6月に、ドーピング違反で資格停止処分を受けていたことをご存じですか?このページでは、事の詳細や過去の戦績、wiki的プロフィールや錦織圭選手との対戦成績まで、お届けしていきたいと思います。
ダニエル・エバンスがドーピング違反で資格停止処分だったってってホント?
本当です。
事の詳細は以下の通り。
2017年4月バルセロナオープンでのこと。
ダニエル・エバンス選手が薬物検査(ドーピング検査)を受けたところ、禁止薬物であるコカインの陽性反応が出たそうです。
6月23日、本人がコカインの使用を認めました。
本人によると、コカインを少量使用したあとに、許可薬物が入れてあった小さなトラベルバックの中に、コカインを一緒にしまったのだそう。
それによってエバンスの指、または許可薬物に微量のコカインが付着。結果的にドーピング検査で陽性反応がでたということだそうです。
調査を終えてITF(国際テニス連盟)は、エバンスの陽性反応は「不注意による禁止薬物摂取」ということを公表します。
そして、6月26日より出場停止処分ということで暫定的ですが処分が発表されました。
10月3日「エバンス選手の1年間の資格停止処分」をあらためてITFが発表。
期間については、検体が採種された4月24日までさかのぼって適用されることになったため、翌年の4月23日までの出場停止が確定されました。
以上が経緯です。
大会後、一連の調査を終えて、ドーピングについて公表されたのが6月のことでした。
その間もエバンス選手はほかの大会に参戦。
それに関しては、ドーピング違反となったバルセロナオープン以降、処分が発表された6月までに出場した試合で獲得した賞金103,000ユーロとランキングポイントもはく奪となりました。
禁止薬物はいろいろありますが、大麻、コカイン、エクスタシー、覚醒剤などは絶対NGで、これらのいずれかに陽性反応がでた選手は、どのスポーツにおいても重い処罰をうけることになるというのが通例です。
ダニエル・エバンスの身長体重出身などwiki的プロフィール
🇬🇧 qualifier Daniel Evans solves the riddle of John Isner’s serve and soars into the @DelrayBeachOpen final.
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— ATP Tour (@atptour) February 23, 2019
名前 | ダニエル・エバンズ |
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国籍(出身地) | イギリス(バーミンガム) |
生年月日 | 1990年5月23日(30歳) |
身長体重 | 175cm・75kg |
利き手 | 右利き(バックハンドは片手うち) |
ダニエル・エバンス選手は電気技師である父のダビトさんと、看護師の母バーナデットさんとの間に産まれました。クレア、ローラという2人の姉(妹)がいます。
エバンス選手は、7歳の頃父の影響でスカッシュをはじめました。その後、テニスにのめりこんだそうです。
エバンス選手にはテニスの才能がありました。
13歳の頃にはホストファミリーの元へ移住。ラグバラー大学内にあるLTA’Sアカデミーで練習を開始しました。
エバンス選手のジュニア時代の戦績は下記の通り。
【全豪オープンジュニア】ベスト8
【全仏オープンジュニア】ベスト32
【ウィンブルドンジュニア】ベスト16
【全米オープンジュニア】ベスト8
身長175cmのエバンス選手。
トッププロ選手としては非常に小柄ですが、素早いフットワークや多彩なショットを持ち味として、粘り強いテニスを展開していきます。
2015年には、イギリス代表としてデビスカップに出場。アンディ・マレーやカイル・エドマンドらと共に戦い、イギリスの優勝に貢献しました。
ダニエル・エバンス選手の憧れの選手は、母国の先輩であるティム・ヘンマンさん。そして、アガシと共に一時代を築いたピートサンプラスさんだそうです。
趣味は、ゴルフとスカッシュ。そしてサッカー観戦。好きなチームはアストン・ヴィラというサッカーチームなんだそうですよ。
ダニエル・エバンスの過去の戦績
ダニエル・エバンス選手がプロ転向したのは2006年のこと。
世界ランキングのキャリアハイはシングルス28位(2020年3月)、ダブルスが137位(2020年8月)となっています。
これまでにATPツアーのタイトルはありません。
決勝に進出したのは過去に1度。
2017年1月 ATP250シドニー国際 準優勝
6-7,2-6 VSジレ・ミュラー
そして、デビスカップの優勝が1度あります。
2015年 デビスカップ優勝 イギリス
チームメンバー
- アンディ・マリー
- ジェームズ・ウォード
- ダニエル・エバンズ
- カイル・エドマンド
- ジェイミー・マリー
- ドミニク・イングロット
グランドスラム各大会での最高成績は次の通りです。
【全豪オープン】4回戦敗退(2017)
【全仏オープン】1回戦敗退(2017,2019)
【ウィンブルドン】3回戦敗退(2016,2019)
【全米オープン】3回戦敗退(2013,2016,2019)
全豪、ウィンブルドン、全米と3回戦以上まで勝ち進んでいながら、全仏オープンだけは1回戦敗退。
ほかのサーフェスと比較すると、クレーコートは苦手といえるかもしれません。
比較的平均的な選手ですが、ズベレフ、ティエム、チリッチ、ワウリンカなど、名のある選手から大金星を挙げることも、ままあります。
ダニエル・エバンスと錦織圭の対戦成績について
ダニエル・エバンズと錦織圭の対戦はこれまでに3度あります。
1度目の対戦は、2013年全米オープン1R。この時はエバンス選手がセットカウント3-0で錦織選手に勝利しています。
2度目の対戦は、デビスカップ。この時は錦織圭選手がセットカウント3-0でエバンス選手に勝利しています。
3度目の対戦は、2017年BNPパリバ・オープン2Rです。この時は錦織圭選手がセットカウント2-0で勝利しています。
ということで、両者の対戦成績は錦織選手から2勝1敗ということになりますね。
続いてプレースタイルについてです。
ダニエル・エバンス選手はストローク力のあるフォアハンドと、スライス・フラットを打ち分ける多彩な片手バックハンドが持ち味。
特にエバンス自身も好きなショットにあげているバックハンドのスライスは、フォームは独特ですが切れ味鋭いショットで、使用頻度も高いです。
ダブルスのプレーすることもあって、ネットプレーもお手の物。ストローク戦でチャンスがあれば、積極的にネットに出てポイントを決めることも少なくありません。
ダニエル・エバンスの使用ラケットについて
ダニエル・エバンス選手の使用しているラケットは「wilson」の「Pro Staff 97 CV」です。
まとめ
「【ダニエル・エバンス】禁止薬物使用の過去!詳細や過去の戦績、wiki的プロフィールや錦織圭との対戦成績についても」ということでお届けしてきました。
いかがでしたか?
ダニエル・エバンス選手についてまとめると、
- 過去に禁止薬物であるコカインを摂取し、ドーピング違反で1年間の資格停止処分を受けていました。
- 過去にATPツアータイトルはありませんが、2015年のデビスカップで優勝した時のイギリスチームの一人でした。
- 身長175cmと、プロ選手にしては小柄だということがわかりました。憧れている選手はティム・ヘンマンとピート・サンプラスでした。
- 錦織選手との対戦成績は2勝1敗で錦織選手が勝ち越しています。
ということがわかりましたね。
エバンス選手と錦織選手は、27日に開幕する全仏オープンの1回戦で対戦することが決まっています。
エバンス選手が第32シード、錦織選手がノーシード。とはいえ、クレーコートはエバンス選手はあまり得意ではありません。
全仏に限って言えば、これまで1回戦敗退がエバンス選手の最高成績です。今回錦織選手に勝利すると、全仏本戦において初勝利となります。
錦織圭選手は、過去に3度ベスト8まで勝ち上がっています。しかしながら、1年前に肘の手術をしていこう、復帰3大会を消化したところですが、はっきり言ってあまり良い結果は残せていません。
試合勘さえ戻ってくれば、錦織選手有利かと思いますが、今の状況ではどちらにころんでもおかしくない状況だと言えます。
錦織選手とエバンス選手の試合は日本時間の9月27日日曜日に行われる予定です。
ダニエル・エバンス選手についてはここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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