テニスの基礎知識

ATP、WTA、ITFってなぁに?今さら聞けないプロテニスツアーの仕組み

「ATP」「WTA」「ITF」という3つの言葉の意味、ちゃんと理解していますか?テニス初心者の人にとっては、「聞いたことはあるけどよくわからない言葉」かもしれません。今回は「ATP」「WTA」「ITF」の意味と、世界のテニスツアーのしくみについてまとめていきたいと思います。



「ATP」「WTA」「ITF」ってなあに?

まずは、この3つの意味から説明していきましょう。

これらは、テニスのプロ選手が出場する国際大会を運営する組織のことで、「ATP」「WTA」「ITF」がそれぞれ担当する大会の運営や管理を行っています。

それでは、それぞれについて詳しくみていきましょう。

「ATP」は男子プロテニス協会のこと

男子プロテニス協会は、Association of Tennins Professionalsの頭文字をとって「ATP」と呼ばれています。設立は1972年。男子プロテニス選手の権利や利益を保護する目的で設立されました。

ATPは主にテニスの男子プロ選手が出場する国際大会(ATPツアー)の管理や運営、そしてATPランキングを管轄しています。

ATPランキングは毎週発表されるランキングで、各大会のエントリー及びシード順位はこのランキングをベースに決定されます。

男子のプロテニス選手はATPに加盟して、世界各地の大会に参加します。

「WTA」は女子テニス協会のこと

女子テニス協会は、Women’s Tennis Associationの頭文字をとって「WTA」と呼ばれています。ATPに続いて、1973年に創設されました。

男女の賞金格差やメディアでの取り上げ方に対する男女の格差是正を求めるなど、女子プロテニス選手の権利や利益を保護する目的で設立されました。

こちらには、プロという言葉はありませんが、女子のプロテニス選手のための団体です。

WTAは主にテニスの女子プロ選手が出場する国際大会(WTAツアー)の管理や運営、そしてWTAツアー・ランキングを管轄しています。

WTAツアー・ランキングは毎週発表されるランキングで、各大会のエントリー及びシード順位はこのランキングをベースに決定されます。

「ITF」は国際テニス連盟のこと

国際テニス連盟はInternational Tennis Federationの頭文字をとって「ITF」と呼ばれています。テニス全体を統括していて、1977年に設立しています。

ATPやWTAはプロテニス大会の運営が中心となりますが、ITFはテニスの国際的な普及や発展に重きを置いた活動が中心になります。

ITFが関わるのは、グランドスラムやオリンピック、デビスカップ・フェドカップなどの国別対抗戦、車いす大会やビーチテニス大会など、多岐にわたります。

つまり、ITFという大きな団体があって、その下に男子のATP、女子のWTAがあるというイメージですね。



 世界のプロテニスツアーのしくみについて

https://www.thetennisdaily.jp/news/special/knowhow/2019/0037816.phpより

 

 

ATPツアーについて

ATPに加盟するプロ選手は、1月から始まるトーナメント方式のATPツアーを転戦しながら世界を回ります。

大会はITFの主催する「グランドスラム(四大大会)」を頂点として、そこから順に、「ATPファイナルズ」「ATPツアーマスターズ1000」「ATPワールドツアー500」「ATPワールドツアー250」「ATPチャレンジャーツアー」「ITF男子ワールドテニスツアー」と続きます。

これらの大会は、ATPやITFが主催や公認して、ほぼ毎週世界のどこかで開催されています。そして、大会によって得られるポイントは、大会のグレードによって異なります。

例えば男子の場合は、グランドスラムでは優勝が2000ポイント、準優勝が1200ポイントとなります。一方ATPマスターズ1000では優勝したら1000ポイント、ATP500シリーズでは優勝したら500ポイントの加算ということになります。

コミットメントプレーヤーと呼ばれる上位シード選手(前年度のランキング30位以内の選手)には、出場義務のある大会があります。

  • グランドスラム4大会すべて
  • ATP1000(モンテカルロ以外)8大会
  • ATP500シリーズの13大会中4大会(そのうちの1大会は全米オープン以降の大会)

これらの出場義務に対して、不当な理由で欠場すると、その選手にはペナルティが課されます。

また、16歳未満の若い選手については、年間に出場できる大会数が制限されます。

 

選手はこれらのポイントを各大会で積み重ねることで、自身の世界ランキングを上げていくことになります。

男子の世界ランキングには「エントリーランキング」と「チャンピオンズレース」の2種類があります。

「エントリーランキング」は、過去52週間に出場した上位19大会のポイントの合計で年間ランキングを決める方式。

一方の「チャンピオンズレース」では、毎年すべての選手が0ポイントからスタートして、出場大会ごとにポイントが加算されて年間ランキングを決める方式です。

錦織選手などのプロ選手は、「エントリーランキング」での世界ランク1位を目指すことはもちろん、シーズンごとに算定される「チャンピオンズレース」で年間ベスト8に入り、ツアーファイナルに出場することを目指しています。



WTAツアーについて

頂点になるのは、こちらもITFが主催する「グランドスラム」で、そこから順に「WTAファイナルズ」「WTAエリート・トロフィー」「WTAプレミア・マンダトリー」「WTA プレミア5」「WTAプレミア」「WTAインターナショナル」「WTA125kシリーズ」「ITF女子サーキット」と続きます。

これらの大会は世界のどこかで毎週開催されています。選手は参加した大会の結果に応じてポイントを獲得します。

獲得したポイントを合計して、WTAツアーランキングが毎週発表され、このランキングをベースに各大会のエントリーやシード順位は決定されます。

ランキングへの加算対象となるのは、過去一年間の上位17大会によるポイントです。

ランキング上位選手は格下の大会には出場できなかったり、18歳未満の選手は年齢によって出場できる年間大会数が制限されるなどの規則があります。

WTAにも「レース・ランキング」があり、年始に全選手が0ポイントでスタートして、以降出場した大会で得たポイントを単純に積み上げて合計ポイントで争います。

毎年年末にWTAファイナルズといって、年間上位8選手が出場できる大会の出場者の選出にはこの「レース・ランキング」の順位が採用されます。



まとめ

いかがでしたか?

このページでは「ATP」「WTA」「ITF」について詳しくまとめてきました。

大坂なおみ選手や錦織圭選手など、日本でも世界のトップで活躍する選手が増えてきて、プロテニスツアーに関しても注目度が高まっていますが、ATPやWTAって聞いたことはあってもいまいちよくわからないって人、多いと思います。

この記事を読んでいただいた皆さんは、ATPツアー、WTAツアーにはそれぞれどういうグレードがあって、獲得できるポイントが違うこととか、大会にも格があることがお分かりいたただけたのではないかと思います。

ルールや仕組みがわかると 、理解が深まり、楽しくなります。

このページで知ったことを、試合観戦をしたり、試合結果をネットニュースで読むときにちょっと思い出してもらえたらうれしいです。

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