定期的にテニスをしている人と、運動をまったくやらない人とではテニスをする人のほうが10年近く長生きする…。デンマークとアメリカの研究者がこのような調査結果を発表しました。テニス界にとって、明るい話題となったこのニュース。調査の詳細とあわせて、テニスの魅力について改めて考えてみます。
テニスをしていた人の平均余命は、運動不足の人より9.7年長い!
スポーツをすることが健康にいいというのは、誰もが知っている常識ですよね。
昨今の研究により、運動習慣になっているスポーツの種目によって、「長寿効果」が異なるということがわかりました。
そして、調査したスポーツ8種目の中で、最も寿命を延ばすスポーツがテニスなんだそうです。今回の調査で、「全く運動をしない人」よりも「テニスを習慣として運動している人」は9.7年も寿命がながいということがわかったといいます。
次いでバトミントンを運動習慣とする人は6.2年寿命が延び、サッカーを運動習慣とする場合は4.7年寿命が長くなるそうです。その他のスポーツの詳細は以下の通りです。
テニス | 9.7年 |
バドミントン | 6.2年 |
サッカー | 4.7年 |
サイクリング | 3.7年 |
水泳 | 3.4年 |
ジョギング | 3.2年 |
徒手体操 | 3.1年 |
ジムでのエクササイズ | 1.5年 |
8種目の中では、テニスが断トツの一位ですね。
テニスにかかわる人間として、これはうれしいニュースです!
では、なぜこのような結果になったのでしょう。
「長寿効果の明らかな理由はわからない」と前置きしたうえで、研究チームは「テニスなどのラケットスポーツは対戦相手との交流を前提とした<ソーシャルな競技種目>であるという点が重要なのではないか」と指摘しているのだそう。
「ソーシャルな」というのは「社会的な」という意味です。確かに、先ほどの結果をみると、一人で行うよりも複数人で行うスポーツのほうが寿命が長くなっていることがわかります。
つまりラケットスポーツを通して、社会的な交流が充実し、単なる運動以上に心身に好影響を与え、結果的に長寿につながるのではないか、ということです。
この結果を聞いて、”笑うと細胞が活性化されて病気が治る!”といって、笑うことでの健康効果について以前話題になったことを思い出しました。
というのも、テニスをしたことのない人はあまり想像がつかないかもしれませんが、テニスコートって実は笑い声にあふれた楽しい場所なんですよね。
一般的には、テニスは紳士のスポーツで、静かにしなければならないと思われています。
これも、テニスの一つの側面で、試合の観戦の時などは確かに静かしたほうがいいです。
でも、実際コートでプレーしているアマチュアプレーヤーたちの普段の練習会などは、とても賑やかに、大きな声もだしながらテニスを楽しんでいます。決して静かにプレーなんてしていません。
というのも、珍プレー好プレーが本当に多いのです。面白プレーが出たときは、たとえ真剣に試合をしていたとしても、笑わずにはいられません。
ほかにも、合間の休憩で世間話に花が咲くのも楽しい時間です。
管理人は、気心の知れた友人とたった2時間のテニスで、笑いすぎて頬が筋肉痛になるんじゃないかと思うことがあります。
まぁ、これは極端な例ですが、テニスなどのソーシャルスポーツをすることで、寿命が延びるというのはこういった側面も影響しているかもしれないと思っています。
テニスをする10の理由
この画像は日本テニス事業協会(https://www.jtia-tennis.com/index.php)が、テニスの普及のために作成したポスターです。
これに書かれている通り、実は以前から、「心血管疾患の原因による死亡リスクを低くするスポーツ」として、テニスは注目されていました。
このポスターには、ほかにも下記のような内容が書かれています。
突っ込みたくなる部分もありますが、とりあえず内容を読んでみましょう。
- ダイエットに効果がある(シングルス1時間につき、580~870kcal消費する)
- 長生きできる(週に3時間のテニスによって心臓疾患のリスクが56%低減される)
- 心臓・筋肉・骨が強くなる(他のスポーツに比べ、テニスする人は心臓疾患系の罹患率が低い)
- ハンド・アイコーディネーションの向上(テニスを行うことで、敏捷性、バランス、コーディネーション、反応時間が向上する)
- ストレスを軽減する(テニスはメンタル面、社交的側面においても大いにメリットがある)
- 脳力を高める(戦略的なプレーは脳を活性化させる。テニスをやる子は成績が向上する)
- 問題解決力の強化(幾何学や物理学を駆使したコース戦略は、様々な面で活用できる)
- 家族や友達と楽しめる(年齢を問わず、気軽な準備で多くの人と楽しめる)
- チームワークやスポーツマンシップの向上(ダブルスや団体戦を通じてコミュニケーション能力がアップする)
- ソーシャルスキルの向上(テニスを行うことでより明るく、よりポジティブ思考になる)
(1)は、どうでしょう。
そもそも「シングルスをやらない」という人が一定数いると思いますが、そういう人にとっては消費カロリーはそれほど高くないんじゃないかなと思います。
もちろん全くスポーツをしない人がテニスをやるなら、ダイエット効果があるかもしれないですが。
…でも、ダイエット目的でテニスをはじめたら、たぶん効果が出なくて挫折します。
テニスってすっごい楽しいです!
すっごい楽しいんですけど、テニスの後のご飯っ\\てそれ以上にめちゃくちゃおいしいんですよね(笑)
なので、テニスでカロリーを消費しても、アフターのお茶やご飯に行くことで、結局プラマイプラスなんじゃないかって思っています。
ダイエット目的の方は、そこ気を付けたほうがいいですね‼
(6)も、どうですかねぇ?テニスと学力的な成績…関係ありますかねぇ?
私のまわりのテニスをしている人たちはそんなにお勉強は得意じゃありませんでした、とだけお伝えしておこうと思います。
でも、そのほかの部分に関しては本当にその通り!!と思います。
年齢性別関係なく楽しめるのは、間違いなくテニスの魅力だし、いいところです。
思いっきりラケットを振り回したり、サーブやスマッシュがバシっと決まるときは、まさにストレス発散になります!
まぁ、初心者の人にとっては、うまく打てないから逆にストレスがたまるなんて声もなくはないですが。それでもみんなでワイワイ体をうごかして汗をかくというのは、最高にストレス発散につながると思います。
そして、ポジティブ思考で、コミュニケーション能力の高い人が多いです!
婚活中の女友達が、この前「婚活してる男子はコミュニケーション能力が乏しい人が多くてびっくりする。いつも身近で一緒に遊んでるテニスの男友達はみんなコミュニケーション能力が高いから、それが普通だと思ってたけど普通じゃないらしい」と教えてくれました(笑)
そして、わりと簡単に交友関係が広がるのもテニスの魅力だと思います!
大人になると、新しい友達ってなかなかできませんよね。でも、テニスをしているとテニスを通じた出会いって本当にたくさんあります。
例えば、スクールで同じクラスになった人とか、同じ練習会に誘われていて初めて知り合ったけどとても気が合う人など。
「友達の友達は友達」といいますか、テニスという共通点があり、さらに同じコートで一緒にプレーするから自然と距離が近くなり、普通に知り合うよりも仲良くなりやすいです。
実際管理人も、年齢が10歳以上違う相手とも親しくなって、もう10年以上の付き合いになりますが、今では何でも話せる関係を築いています。ハワイで挙げた結婚式にも来てくれました!
脱線しましたが、年齢や性別が違っても、こんな風に共通のスポーツを通じて新しい人間関係ができる。
これも、テニスの素晴らしいところですね。
まとめ
テニスはもともと生涯スポーツとして長く親しまれてきました。それは、年齢や性別を問わず、同じコートで一緒にプレーすることが出来るからです。
テニスを共通点として、老若男女が同じコートで共にコミュニケーションをとれるというのは、それだけで素晴らしいことだと思います。
それだけでなくテニスを日常生活に取り入れることで、平均余命を10年近く伸ばす可能性があるなんて、これはもうやるしかありませんよね!長生きしたい方、ぜひ一緒にテニスをやりましょう!