新型コロナウィルスが蔓延し、エチケットとしてのマスク着用が必要となるなど、これまでよりも熱中症を患うリスクが高まっています。適切な対策と水分補給を行うことで、熱中症は予防することができます。今回は夏のテニスを楽しむための熱中症対策にスポットを当てて、考えていきたいと思います。
熱中症になるとどうなるの?
夏が近づいてくると、耳にするようになる「熱中症」というワード。
スクールなどではコーチが適切に処置をしてくれると思いますが、ジュニア選手であれば保護者がしっかり見てあげなければなりません。
また、仲間同士でテニスを楽しむというときにも、熱中症について正しい知識を知っていれば、自分や仲間の身を守ることができます。
これからの時期、是非十分な対策をとって、テニスを楽しんでほしいと思います。
熱中症の症状とは
まずは熱中症の初期症状についてです。
下記のような症状がある場合は、熱中症を疑うようにしましょう。
- めまい
- 大量の発汗
- 高体温
- 頭痛
- 吐き気
- 嘔吐
- 不快感
- 倦怠感
- 虚脱感
- 意識障害
- けいれん
- 手足の運動障害
- 失神
- 筋肉痛
- 筋肉の硬直
熱中症の初期症状がある場合は、症状の確認をしていきます。
もしも、以下に当てはまる場合はすぐに医療機関へ連れていきましょう!
- 意識がはっきりしない(すぐ救急車を)
- 自分で水分や塩分を摂取できない(医療機関を受診)
- 対処をしても症状が良くならない(医療機関を受診)
重度の熱中症となると、最悪の場合死に至る危険もあります。また、助かったとしても後遺症が残ることもあります。
自分自身やテニスをともにする仲間の身を守るためにも、正しい応急処置の方法を知っておきましょう。
熱中症になってしまった時の応急処置
救急車を呼んでも呼ばなくても、速やかな処置が必要です。
具体的にはどんなことをしたらいいのでしょうか。
速やかに涼しい場所へ移動し、水分・電解質の補給を。
【涼しい場所へ移動しましょう】
風通しの良い日影や、クーラーが効いている涼しい室内に移動するようにしてください。
【身体を冷やしましょう】
衣服を脱がし、ベルトやネクタイ、下着はゆるめます。うちわや扇風機で風をおくり、身体を冷やします。氷があれば太い血管(首・わきの下・鼠径部)を冷やします。
氷がない場合は、保冷剤、クーリッシュなどパウチタイプのアイスや冷えた缶ジュースなどがあれば代用できます。
【水分・電解質の補給】
スポーツドリンクや経口補水液があれば、自分で飲ませます。自分で飲めない場合はすぐに医療機関へ。無理やり飲ませようとすると、誤って気道に流れ込む可能性があるので避けましょう。
水分だけを補給するのは、かえって脱水症状を促進することにつながりますので、塩分と糖分が含んだ水分補給が望ましいそうです。
もしも、自宅などで材料がそろう場合は、経口補水液を手作りすることができます。作り方は下記のとおりです。
■家庭で出来る簡易型経口補水液の材料
・砂糖(上白糖)40g(大さじ4と1/2)
・塩3g(小さじ1/2)
・水1ℓ
材料をまぜるだけ。お好みでレモンを入れてもOK。
(注意点)
- スポーツドリンクや市販の経口補水液が手元にない場合のみ上記の材料で手作りをしてください。日常的に常飲することをおすすめしません。
- バランスが大切な飲み物になりますので、分量を間違わずに正確に計ってください。
- 簡易型経口補水液は保存には向きません。その日のうちに飲み切りましょう。
薬の服用は要注意!
熱中症になると頭痛や吐き気の他に熱があがったり、頭痛がおきたりします。そのため、風邪と勘違いすることも。
しかし頭痛は風邪などではなく熱中症からくるもののため、市販の頭痛薬では効果は十分に得られません。
また、強い熱中症で低血圧の時に頭痛薬を飲むと、さらに血圧が下がって危険な状態になるので、十分注意してください。
では、頭痛がつらい時にはどうしたら良いのでしょうか。
応急処置のところで説明した通り、身体を冷やして水分補給をすることが一番の薬となります。
熱中症は長引くこともある
涼しい場所で休んで、水分や電解質を補給するだけでよくなる場合も多い「熱中症」ですが、実は長引くことが少なくありません。熱中症はよく食べて、よく寝ればすっきりなおるという病気ではないのです。
翌日以降も体調不良が続いている場合は、身体が弱っている状態。身体が元に戻るまでの間は、無理のないように過ごしましょう。悪化するようであれば、迷わず医療機関を受診しましょう。
熱中症にならないための水分補給の仕方とは
25度以上の環境下では熱中症になりやすい状態となります。
テニスをはじめる前から、水や電解質の入った水分補給(1時間程前から20分に1回のペースで合計500ml程度の)を行うようにしましょう。
のどの渇きを感じたら、既に脱水しているということです。のどが渇く前に水分を補給することを心がけましょう。
練習などでは20~30分に一回は水分補給をします。運動後に体重が減少している場合は、要注意。体脂肪が減ったということではありません。単に、発汗で水分が失われただけです。それだけ脱水状態であるということなので注意してください。
熱中症でのメディカルタイムアウトについて
病気やケガなどの身体の不調がある場合、選手はメディカル・タイムアウトと呼ばれるタイムを取ることができます。
しかし、「手当てをしても改善しないと判断される症状に関しては手当てがうけられない」とされています。
熱中症・筋ケイレンに関しては、いずれかの発症で1試合につき1回だけメディカル・タイムアウトをとることができます。
しかしながら、筋ケイレンは1度発生すると100%は回復できないといいます。試合でケイレンに陥るということはできるだけ避けたいです。
ですから、そうならないために予防に努めましょう。
十分なストレッチを行い、運動中は首や脇をひやしましょう。また、運動前から運動後にかけて、積極的に水分補給をしましょう。睡眠時間を十分に確保し、筋肉の疲労を取りましょう。
熱中症対策便利グッズ
ここからは熱中症対策として使えるさまざまなグッズについてみていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ここまで熱中症についてみてきました。
熱中症は甘く見ていると非常に危険です。
ならないための予防法やなってしまった時の対処法などを知っておくことで、自分やテニス仲間の身を守りましょう。
そして、便利グッズなどを適宜使用しながら十分な熱中症対策をして、夏のテニスを楽しみましょう!
今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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