連日、異常な暑さが続いていますね。この時期、新型コロナの流行だけでなく、熱中症の危険も高まっています。
先日管理人の夫えーちゃんがなんと「熱中症」となり、救急搬送になってしまいました!
今回はその時の状況を実体験を元に書いていこうと思います。とても長くなってしまうので、前後編にわけてお届けします。
今回は前編。出来事の概要と救急車を呼ぶにいたった経緯、病院へ搬送されたあとの診察や処置についてです。
炎天下スポーツの危険さと熱中症の恐ろしさを知っていただくとともに、皆さんが同じような事態にならないように気をつけていただければ幸いです。
※このページの内容は、個人が経験した内容であり、熱中症にかかった人すべてに当てはまるものではありません。あくまで参考程度にお読みいただければと思います。
当日の気温や湿度、救急搬送される直前までの様子
<2020年 8月 XX日>
天気:晴れ
最高気温:35.3℃
湿度:55%
当日は、朝8時30分頃からテニスの試合のため、えーちゃんは屋外にいました。
会場はオムニコート。
試合は1セットマッチで、14時頃までに5試合しました。
その間に、摂取した食べ物や飲み物は以下の通り。
- おにぎり<梅> 1個
- ウィダーinゼリー 1個
- ポカリスエット1.5L
- 麦茶 2L
後から聞いた話によると、えーちゃんは4試合目が終わったあたりで、左足の付け根(股関節)が攣っていたそうです。
しかし、残るは決勝戦のみ。
ごまかしごまかし試合を続行。
結果…。
試合中も左足は攣っていましたが、何とか試合には勝利。
優勝することができました。
大会本部にいた知り合いのコーチに、攣りに効果のある漢方<ツムラ68番「芍薬甘草湯」>をもらい服用。
左足は攣っているものの、家までは車で10分弱。
右足で運転はできるので、えーちゃんは急いで帰宅することにしました。
なんとか無事帰宅。
そして、車を降りるときに…
ピキーン…!!!
両足の前側が同時に攣ってしまいました。
玄関の段差を上がることができず、えーちゃんはまぁちゃんを呼びました。
まぁちゃんが玄関にかけつけると、玄関で腰をまげた姿勢から動くことができないえーちゃん。
その時は、足の指・右ふくらはぎ・両太ももの前後・両足股関節を攣っていたそうです。
身体を休ませた方がいいと思ったまぁちゃんは、玄関にタオルを引いて、えーちゃんに横になってもらいました。
えーちゃんは、ずーっと大量の汗をかきつづけていました。
えーちゃんが帰宅後、まぁちゃんがした処置は次の通り。
- 塩タブレットを食べさせる。
- 塩梅を食べさせる。
- 水+砂糖+塩でつくった手作りの経口補水液を飲ませる。
- 扇風機で風をおくる。
- 靴下を脱がせる。
- 首に保冷剤
→効果的に熱を下げるには「首の後ろ」「わきの下」「鼠径部」を冷やすといいと言われています。今回は鼠径部と脇付近が攣っていたので冷やしていいのかわからなかったため、首のみ冷やしました。
少し様子をみていましたが、えーちゃんが体勢を変えようとした際に、ついに腹筋と背筋も攣ってしまいました。呼吸も辛かったそうです。
119番に電話し、救急車を要請
このままここにいても、これ以上の処置はできないし、このままにしていることで状況が改善するとはとても思えません。
全身攣っているので、身体を動かすことができないので、車で病院に連れていくことも難しい。。。
えーちゃんと相談して、やむなく救急車に来てもらうことにしました。
14時半ごろ救急要請をして、14時40分ごろには救急車が到着しました。
3名の救急隊員が到着すると、玄関という狭いスペースなので、邪魔にならないようにしていました。
救急隊員さんは1名が記録を取り、2名が熱を測ったり、えーちゃんに質問をしたりしていました。
えーちゃんにいろいろ質問して、受け答えが出来るか見たり、熱を測ったり、具体的にどこが攣っていて動けるのか動けないのかというような部分を確認しているようでした。
サイレンを聞きつけた近所のおじいちゃんに話しかけられました。
パパと聞いて、お爺さん苦笑い(笑)
まぁ、コロナ患者が出たと思われるのも困るので、そこは正直に話しました。
救急車が来てから出発までの間にまぁちゃんが準備したのは次の4点です。
- えーちゃんの保険証
- えーちゃんの着替え(タオル・下着とTシャツ・短パン・くつした)
- まぁちゃんマスク装着 ※コロナ禍のため
- 自分の普段の出かける準備(靴下はいて、財布とか入ったカバンをすぐ持ち出せるように。財布の中の現金も確認しました)
しばらくすると、えーちゃんがストレッチャーに乗せられ、救急車に収監されました。
そして、昼寝中だった二人の子供をばあばにお願いして、まぁちゃんも救急車に同乗しました。
近くの総合病院に搬送。救急車車内で
救急車の車内に入ると、すぐ近くの総合病院が受け入れ可能ということで、すぐさま出発しました。
車内では、あらためて状態についてのヒアリングがありました。
えーちゃんの職業を聞いた救急隊員さんは
「○○という職業だと、熱中症についてもよく理解されていると思いますが…」
「ここ数日、異常な暑さなんでね。長時間のスポーツは本当危険ですから」
「気をつけないとね」
といっていました。
えーちゃんは、救急隊員の指摘に耳が痛いようでした。
救急車の中では、心電図・血圧をチェックしつつ、保冷剤で冷やしていました。
えーちゃんが「腹筋が攣ってる」というと、救急隊員さんはお腹に保冷剤を当てていました。
攣っているときに冷やしてもいいんですね。
えーちゃんも冷やしているうちに、お腹の攣ったところが楽になったみたいです。
ここまで、時系列でいうと…
14時半 119に電話
14時40分 救急車到着
14時45~50分 救急車に乗り込む
15時 病院到着
という感じです。
コロナ禍で病院のたらい回しなどが多くニュースで取り上げられていますが、えーちゃんの場合はとてもありがたいことに、非常にスムーズに病院に届けていただきました。
病院着、診察と処置。その後、帰宅許可へ
病院につくと、えーちゃんと別れて、まぁちゃんは救急受付へ。
えーちゃんの保険証が求められたので提出。
そして、「受付表」と「同意書」に必要事項を記入し、待合室で待機します。
その間、えーちゃんは医師の診察を受け、採血をしていたそうです。
採血の結果、腎臓と肝臓の値が非常に悪いことが判明。
脱水症状が進むと、そのような値になるそうです。
処置としては、点滴をしてもらいました。
点滴は「ソルラクト輸液 500ml」というもので、合計5本。
実に2.5L。
トイレに行って、尿が出るまでは点滴を続けるということでした。
というのも、今は脱水症状で肝臓と腎臓がダメージを受けている状態。花でいうとしおれている状態。
しおれた花も水を与えることでシャキッとしますよね。身体に十分に点滴を入れてあげることで、肝臓や腎臓も元気になろうとします。
しかし、もし完全に枯れてしまっていたらもとにもどらないのと同じで、最悪の場合腎機能・肝機能が回復しないこともあるらしいです。
いくら点滴をしても、尿が出ないで浮腫んだり、息苦しくなったりという症状が出る場合は、よくない兆候。
腎臓が機能していないということで、今後透析が必要な身体となってしまうこともあるのだといいます。
ということでしたが、えーちゃんは3本の点滴をした時点で尿がでて、意識もしっかりしていて、受け答えもできる。
少量の尿でも出たということは、腎臓の機能は回復の兆しと判断できるため、念のため残り2本点滴をして、その後医者の判断で帰宅が許可されました。
【医師から言われた帰宅後の注意点】
- お風呂禁止
- 水分をたくさん摂ること
- 食事はそうめんやうどんなど消化のいいものを
- 少しでも息苦しさ、尿が出ないなどの異常があれば、夜中でも再受診すること。
- 尿の色が黄色からだんだん薄くなるようなら回復の兆し。
ということでした。
点滴1本あたり、20~25分なので、処置だけで2時間強の時間がかかりました。
まとめ
管理人の夫えーちゃんが熱中症で救急搬送された話(前編)ということで、ことの概要と救急搬送後病院での処置などについて、お届けしてきましたが、いかがだったでしょうか?
最近のえーちゃんは、基本的に早朝やナイターでの練習がほとんどで、炎天下でのテニスというのはとても久しぶりのことでした。
そして、練習と違って試合というのは、どんなときであっても無理をしがちですよね。
しかも暑さに慣れていない中での猛暑日での試合。熱中症を患う危険因子が揃っていたといえるかもしれません。
今回はやむなく救急車を呼びましたが、自分で移動が可能な場合はなるべくタクシーや自家用車などを利用する必要があります。
コロナ禍で救命救急の現場がひっ迫していることは連日のニュースなどでよく理解していますが、気づいたときには手遅れになっているのが熱中症です。
予防をするに越したことはありませんが、新型コロナウィルスとは違った意味で、熱中症も命を失いかねない病気です。
みなさんも体調には十分にご留意ください。
実は帰宅後に冷静になって分析してみて、これ以外にも熱中症になってしまった隠れた原因があるのではないかと考えました。
それについては、後編でお伝えしていきます。(後編はこちら)
今回はここまでです。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。
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